Morita Lab blog

研究室のニュースやトピックスなどを紹介します

2018.8.17-18 第72回日本細菌学会東北支部総会に参加してきました

前日のCREST交流会につづき、東北大学星稜キャンパスにて開催された細菌学会東北支部会に参加してきました。我々のグループからはM1の石田くんが口頭発表を行いました。

第72回とあるように、細菌学会東北支部会というのは歴史のある研究会で、東北地方の微生物学教室の先生方が集まり、細菌学だけでなく、ウイルス学、免疫学に関しての話題も集まります。私も弘前大学に着任した2014年より参加させて頂いております。

1日目は主に細菌学に関する話題が集まっていました。病原性大腸菌の疫学、抗生物質耐性菌の問題など、など。晩は、懇親会。石田くんは2日目の朝に発表。堂々とした発表をしていました。鋭い質問が他大学の先生方からありましたが、それに対し的確に回答していました。

研究成果を発表して、外部からの意見を伺い、議論を深めて、そしてその内容をもとにさらに自分の研究を深めていくという一連の課程こそが、研究のひとつの醍醐味なのではと思います。今後、この経験を糧にさらなる深みに挑戦をしていって頂きたいものです。

 

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会場の星稜オーディトリウム。15年前は私もこの建物内にある学食に通っていましたが、今は新しくなっていました。その頃に一緒に研究をしていた先生方と、当時のことを思い出し、懐かしい気分に浸ったり。

 

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学会会場の様子。オーディトリウムの内部です。

2018.8.16 CREST交流会@東北大学に参加しました

昨年度より、我々の研究課題が科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業 (CREST)に採択され、現在、東北大学宮城県がんセンター研究所のグループと共同研究を行っております。そしてこの度、代表の福田先生のおられる東北大学生命機能研究科にて初めての研究交流会が開催されました。

我々のグループからは私の他、後藤さん、石田くん、木村さん、廣瀬さん、前田くんの6名が参加しました。発表は私と後藤さんの2人。夜は福田研にて懇親会。他グループのスタッフや学生さんたちと交流を持つことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。

特に、弘前大学のような地方の大学では、他大学との交流の機会は少なく、今回は、外の世界に触れる良いチャンスだったのではと思います。他大学の研究室の様子など、学生たちにとっては新鮮に見えたようです。

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研究室を案内して頂きました。最新の顕微鏡がズラリ。

2018.8.10 学生用の居室改造

後期から新しい3年生を迎えるにあたり、学生用の居室スペースを改造しました。新しい机と椅子。

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それから新たにMacを4台購入。納入して頂いた生協の担当者の方が云うには、学生にそれぞれ1台づつPCを準備している研究室は、弘前大学ではほとんどないとのこと。ただ、自分が以前に所属していた研究室では、どこも学生個人にそれぞれPCが準備されていました。残念ながらこれが中央の大学と地方の大学の格差なんでしょう。そんな格差を少しでも減らせるように、今後もできる限りのことはしていきたいと考えています。

 

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みんなで座り心地を確認

2018.8.9 深浦 岡崎海岸でBBQ


栗田研、牛田研、姫野研の方々と共に深浦の岡崎海岸に行ってきました。心配していた台風は東に外れ、天気は快晴、岡崎海岸では風もなく、ジリジリと陽が照りつける夏の一日でした。多少うねりはありましたが問題なく海で泳ぐこともでき、BBQしたり釣りをしたり。帰る直前の海に沈む鮮やかな夕陽がとても綺麗で、しばしの間、日常から離れた時を楽しむことができました。f:id:moritae73:20180810130602j:plain

快晴、真っ赤に日焼けしてしまいました。

 

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美しい深浦の夕陽。

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2018.8.8 オープンキャンパス

本日は、年に一度のオープンキャンパスの日。

多くの高校生であふれかえっていました。我々の研究室も初めての展示。「細胞内小器官を見てみよう」ということで、蛍光顕微鏡を設置してオルガネラ観察を行いました。

高校生にはどう感じてもらえたでしょうか。少しでも彼らに興味を持ってもらえたら良いのですが。とりあえず、初展示ということで、改善すべき点はありましたが、無事に終えてよかったと思います。

 

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蛍光顕微鏡CKX53をCCDカメラと一緒に実習室に設置。そして高校生に細胞をみてもらいました。

2018.8.6 Agriculture and Life Science Seminar in Hirosaki Univ with Partnership Univ 2018

弘前大学との提携校との国際セミナーが開催されました。「ファージ・ウイルス・バクテリア・宿主」というタイトルで、8名の内外の先生による講演と、学生によるポスター発表により構成されていました。参会者は総勢70名を超え、盛況のうちに終わりました。

我々のラボからは、石村さん、桂巻さん、石田くん、瓜生くん、木村さん、廣瀬さんの6名がポスター発表を行いました。多くの学生にとっては初めての英語でのプレゼンテーションであり、準備も含めて良い経験になったのではないでしょうか。

それから、ラボTシャツのお披露目もありました。細胞生物学っぽいデザイン、いいですよね。

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ポスターセッションの様子

 

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ラボTシャツ。

 

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海外からのゲストの先生とのディスカッション。

2018.7.17 BIKEN財団観音寺瀬戸センター訪問

香川県観音寺市にあるBIKEN財団研究所瀬戸センターを訪問しました。2年前よりワクチン開発の共同研究を行っている会社です。共同研究の研究成果報告をしてきました。到着後すぐに理事の人たちの前で1時間程度のプレゼンテーション、そして晩は担当者の方たちとお酒を交えてのディスカッション。とても有意義でした。

基礎研究と応用研究には大きな違いがあります。応用研究には応用研究なりの考え方研究の進め方があり、当たり前ですが企業との共同研究にはそれを踏まえた研究計画を求められます。

普段、基礎研究を中心に行っている身としては、このような応用研究に触れる機会は少なくいつも新鮮に感じます。基本的に、応用研究は「役にたつか立たないか」「現実的かどうか」で研究の価値が決まります。

企業の方とディスカッションするとき、たまにいつもの癖で学術的な面白さをアピールしてしまうときがあります。そうすると、皆さん目をキョトンとさせて、この人は一体何を言っているだ?というような視線を向けてきて、その場の空気がシラけてしうことがよくあります。それくらい彼らの頭の中に応用研究の価値観が浸透しているんです。

一方、基礎研究のモチベーションは「おもしろいかつまらないか」で決まります。つまらない研究には時間を費やしたくない、というの我々の頭の中に深く浸透しています。この対立軸、応用研究のものと異なるように見えますが、実は少し似ています。何故ならば、研究の多くは社会の役に立ってこそ興味深いと感じられるからです。

応用研究一辺倒では、予算人員規模を考えた場合、絶対に企業にはかないません。そして、大学は企業の下請けではありません。 だからこそ企業が決して手をつけない、応用を目指した基礎研究を行うこと。これこそが大学に求められていることなのかなと思っています。

翌日は朝から共同研究の打ち合わせ。その後、ワクチン製造工場見学、規模の大きさにただただ驚くばかり。帰りには讃岐うどんの店を3軒ハシゴしました。安くて美味しかったです。

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第一ビルの最上階からの風景。瀬戸内海が見渡せます。

 

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BIKENの商品一覧。

 

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受付嬢のお姉さんが、工場を案内してくれました。

 

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立派な建物でした。

 

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途中、丸亀駅で下車して、うどん屋さんをハシゴしました。

 

www.biken.or.jp