Morita Lab blog

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2019.2.28 メンブレントラフィックの基礎研究

岩手大学の芝先生に講演して頂きました。芝先生は、私が日本に帰国した当初よりいろいろとお世話になった京都大学の中山先生の研究室のご出身で、岩手に来られた数年前より共同研究をさせて頂いております。東北地方で細胞内メンブレントラフィックの研究をされている方は限られており、貴重な研究者仲間として仲良くさせて頂いていおります。

オルガネラからオルガネラへの物質の輸送を担う小胞はどのように形成されるのか。そして、そこには様々な因子が関わっており複雑に制御されています。そこで作用するArfと呼ばれる低分子GTP加水分解酵素に着目し現在でも多くの研究者の間で議論の的になっているいくつかのモデルについて様々なデータを基にわかりやすく説明して下さいました。講演、大変面白かったです。内容は主に芝先生がアメリカ留学時代に行なった研究内容で、久々に基礎研究のコアな議論に触れることができました。なんかすごく懐かしい気分になりました。嬉しかったです。

講演が終わったあとは研究室に移動し、そこでは大学院生の荒川くん、瓜生くんと、今度大学院生になる前田くんが、芝先生の前でそれぞれERAD、オートファジーとエクソソームの内容について研究発表を行いました。そして芝先生より、さまざまなサジェスチョンを頂いておりました。大変参考になりました。

昼は青森に初めて来られる芝先生のために、牛田先生を交えて3人でリンゴづくしのランチを。いろいろとお話しさせて頂きました。大変有意義な時間でした。芝先生ありがとうございました。

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