5月29日(金)・30日(土)の2日間、日本生化学会東北支部例会・シンポジウムを開催しました。私が世話人代表を務めさせていただいた本会は、弘前大学文京町キャンパスの50周年記念会館を会場に、170名を超える参加登録者をお迎えして、盛況のうちに終了することができました。

当初は参加者100名程度、懇親会出席者50名程度を見込んでいましたが、いずれもその予想を大きく上回る結果となりました。これほど多くの方にご関心をお持ちいただけたことを、何より嬉しく思っています。
この地方会は、生化学会ならではの取り組みです。日本の生命科学基礎分野における二大学会といえば、生化学会ともう一つは分子生物学会ですが、分子生物学会には地方支部会という枠組みがありません。地方の学生にとって、大きな本大会への参加はなかなかハードルが高いもの。この地方会が、初めての学会発表の場として機能しているというのは、生化学会の大きな強みだと感じます。
東北支部は「仙台→地方→仙台→地方」と隔年で地方開催されるため、青森での開催は実に10年ぶりのことでした。前回の弘前開催は医学部の伊東先生が世話人を務められた会で、当時赴任したばかりだった私は、右も左もわからないまま参加者として顔を出したことを懐かしく思い出します。

その世話人代表の役が回ってきたのは、今からちょうど1年前のことでした。当初は別の方の名前が挙がっていたのですが、諸事情から急遽私が引き受けることになりました。ちょうど日本脳炎ウイルス生態学研究会の主催準備で手いっぱいだった時期だったため、「またやるのか!?」と一瞬ひるみましたが、「きっといい経験になるだろう」と、半ば勢いで承諾してしまいました。

準備は想像以上に大変でした。このような規模の学会を運営するには、参加費だけでは賄いきれない費用を、企業協賛金として集める必要があります。私一人の力ではとても無理と判断し、「オール弘前大」で臨む体制を整えることにしました。医学部の伊東先生にもご協力いただき、多くの先生方に世話人として名を連ねていただいた結果、それなりの協賛金が集まり、無事に盛大な会を開催することができました。世話人の先生方には、心より感謝申し上げます。

また、世話人の中井先生のご提案で、協賛金集めと並行して、青森の特産品を参加者にご紹介する「協賛品」企画も実施しました。りんごをはじめ、シードル・アップルブランデー・リンゴ酢など、地元企業数十社に趣意書を郵送したところ、複数の企業からご協賛をいただき、懇親会でふるまうことができました。これが参加者に大変好評で、企業側にとっても生化学研究者や学生へのPRになるという、まさに一石二鳥の企画でした。会が盛り上がった大きな要因の一つだったと思います。

さらに今年は、若手の会による企画も実施しました。例年、若手の会は参加者が少ないことが課題でしたが、その直前にランチョンセミナーを設けることで参加の流れをつくり、多くの方に最後まで残っていただくことができました。

振り返ってみると、準備から当日まで、本当にてんやわんやの1年間でした。しかし、蓋を開けてみれば170名超の参加者、盛況の懇親会、好評の若手の会――何もかもが予想を上回る結果となりました。「勢いで引き受けた」判断は、どうやら間違っていなかったようです。来年の世話人の先生は、私がいつもお世話なっている東北大の福田先生です。今年の経験をお伝えして、来年も是非良い会にしていただけたらと思います!