この9月前半は、目が回るほど忙しい日々でした。新入生のキックオフミーティングや連合農学研究科の入試・会議に加えて、「教職入門」という集中講義を担当していたためです。教職入門は全学の学部2年生(教職課程履修者)を対象とした講義で、各学部から複数の先生方が担当します。今年度はそれを束ねるまとめ役が私に回ってきました。これがなかなか大変で、、。地元の高校の先生方にアポイントメントを取り、講演をお願いし、さらに学生を引率して市内5つの高校を分担訪問するというイベントも含まれています。私は代表として弘前高校を担当し、校長先生とも直接お話しできたのは良い経験でした。高校訪問の前後には、授業参観の観点を学生同士で議論させる事前指導、気づきをまとめて発表させる事後指導もあり、準備から当日まで盛りだくさんの内容です。ちなみに、教職課程を履修している学生というのは総じて積極的で、意見交換の場では発言が止まらないくらい活発です。意見が出なくて困るどころか、出すぎてまとめるのに困る、というのがいつものパターンです。それはそれで、楽しい時間ではありました。
今回で3回目の担当ですが、毎回ひとつ疑問がよぎります。「私は果たして、教育者を目指す学生を指導できる立場にあるのか?」と。これまで私の研究室で一緒に研究してきた学生たちは、きっと全員うなずいてくれると思いますが、私は教育者としてはかなり不向きな人間です。教員免許はもちろん持っていませんし、小中高の先生に憧れたことも一度もありません。それでも、この講義を通じて様々な教育現場を見学し、高校の先生方の熱意に触れるたびに、自分自身も学ぶことがあるのは確かです。とはいえ、まとめ役は今年度限りでお願いしたいところです。やっぱり、研究が本職なので。

