Morita Lab blog

研究室のニュースやトピックスなどを紹介します

札幌へ

札幌清田高校の進学相談会へ出席してきました。いつもは全学の教員と共に参加するのですが、今回は、私一人での参加です。短時間でしたが、多くの高校生が弘前大学のブースに来てくれました。必ずしも農学生命科学部への志望者ばかりではありませんでしたが、とりあえず農学生命科学部の説明を聞いてもらいました、、、。

札幌へは最終便で向かいました。ホテルにチェックインできたのが22時過ぎ。そこから、夕飯へ。すみれの味噌ラーメン↓。いつも行列です。

札幌は雪景色。寒波到来↓。

 

顕微鏡セミナー・甲賀先生来弘

大学の共通機器として設置されている共焦点レーザー顕微鏡の利用者に向けたセミナーが毎年開催されています。この度、そこで旭川医科大学甲賀先生をお呼びし講演してもらいました。甲賀先生は走査型電子顕微鏡スペシャリストで、共焦点レーザー顕微鏡と組み合わせたCLEM解析などを積極的に進められています。これまでに見たことがないいろんな画像を見せて頂き大変感銘を受けました。ご講演ありがとうございました。講演会の後は、研究打ち合わせ。晩は懇親会。甲賀先生からいろんなお話を聞かせて頂きました。特に驚いたのは、甲賀先生には師匠と呼べる方がいないということ。全て独学で技術を習得されてきたとのことでした。これには私も同席していた石田くんもびっくり。あの特殊な技術を全て自分で切り開いてきたのか、、と思うと甲賀先生の凄さが倍増です。でも、生命科学に限らず、全ての研究・技術開発にはパイオニアになるという要素が必要なのかもしれません。誰かに方法を教わる、誰かの方法を真似する、それを否定する訳ではありませんが、それだけでは先人が到達した地点の先に進むことはできません。失敗を繰り返し、試行錯誤を繰り返して、新しいことを切り開く。先端技術開発にはその要素がどうしても必須です。なかなか学生さんにわかってもらえないところが悩ましいですが。

 

細胞外小胞の分離に関する論文が掲載されました

大学院生の前田くんが主導で進めた研究に関する論文がThe Journal of Biochemistryという雑誌に掲載されました。エクソソームなどの細胞外微粒子に取り込まれるタンパク質にHiBiTタグを融合させて高感度で簡便に検出する方法を確立し、細胞培養液中に放出される細胞外微粒子をイオン交換カラムクロマトグラフィーで分離することに成功した、という論文です。いろんな細胞外微粒子に取り込まれるタンパク質を解析すると、イオン交換カラムクロマトグラフィーでの微粒子の溶出パターンが大きく異なることを見出しました。これは、様々な電荷を持つ細胞外微粒子が存在するということと、そこに選択的にタンパク質が取り込まれていることを示すもであることを示しています。細胞外小胞にはどんな種類があるのか、まだまだわからないことだらけです。そこに一石を投じる実験結果を示すことができたのではないでしょうか。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

賑やかな街、福岡

生化学会に参加してきました。「分泌経路の新しいタンパク質輸送・修飾システム」というシンポジウムの演者として招待頂きました。旧知の間柄の先生から、今回初めてお会いする先生まで、多彩なメンバーで構成されており、大変勉強になるシンポジウムでした。企画して頂いた名市大の矢木先生と岐阜大の木塚先生に感謝申し上げます。

それにしても博多は美味しい食べ物ばかり。もつ鍋に水炊き。博多に行くときはいつもラーメンばかり食べていましたが、今回は控えめに。ごぼう天うどんが意外とよかったです。こっちではあまり見ませんが。ゴボウが美味しい。もつ鍋にもたっぷり入っていてインパクトがありました。

C型肝炎ウイルスのコアタンパク質に関する論文が掲載されました

かつて修士課程の大学院生として所属していた泉田さんの論文がJournal of Virological Methodという雑誌に掲載されました。C型肝炎ウイルス(HCV)のキャプシドタンパク質であるコアタンパク質を大腸菌を用いて発現させて精製する方法を確立した、という内容の論文です。様々なウイルスタンパク質の結晶構造やNMR構造が明らかになるなか、HCVのコアの構造は未だ不明です。それはなぜか。誰も精製に成功したことないからです。正確にいうと、ウレアなどの変性剤を用いて可溶化したのち、再びフォールディングさせるという方法によって精製した、という報告はあります。しかし、この再びフォールディングさせるという方法は、元の構造を維持しているかの保証がどこにもありません。やはり、変性剤を使わずに、細胞の中でフォールディングしたままの状態で単離・精製する必要があります。我々はこの方法を世界で初めて確立することに成功しました。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

今年もアップルパイをみんなで食べる

毎年恒例になりつつあるアップルパイを作って食べるイベント、今年もやりました。大学農場で収穫されたりんご「弘大1号」を使ってアップルパイを。今年は事務補佐員の竹浪さんのご指導のもと三年生が作りました。美味しかったです。

研究成果が新聞に掲載される

先日のプレスリリースの内容が地元の新聞に取り上げられました。陸奥新報1面に、東奥日報は社会面に。ありがとうございます。タイミングが悪く、プロ野球のドラフト会議と、地元大物代議士の訃報と重なってしまいました。地方紙にとっては大きなネタである上記二件を差し置いて我々の成果を一面に持ってきて下さった陸奥新報に感謝します。顔写真が載るのは相変わらず気恥ずかしいですが、、。