Morita Lab blog

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細胞外小胞の分離に関する論文が掲載されました

大学院生の前田くんが主導で進めた研究に関する論文がThe Journal of Biochemistryという雑誌に掲載されました。エクソソームなどの細胞外微粒子に取り込まれるタンパク質にHiBiTタグを融合させて高感度で簡便に検出する方法を確立し、細胞培養液中に放出される細胞外微粒子をイオン交換カラムクロマトグラフィーで分離することに成功した、という論文です。いろんな細胞外微粒子に取り込まれるタンパク質を解析すると、イオン交換カラムクロマトグラフィーでの微粒子の溶出パターンが大きく異なることを見出しました。これは、様々な電荷を持つ細胞外微粒子が存在するということと、そこに選択的にタンパク質が取り込まれていることを示すもであることを示しています。細胞外小胞にはどんな種類があるのか、まだまだわからないことだらけです。そこに一石を投じる実験結果を示すことができたのではないでしょうか。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov