Morita Lab blog

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2018.7.17 BIKEN財団観音寺瀬戸センター訪問

香川県観音寺市にあるBIKEN財団研究所瀬戸センターを訪問しました。2年前よりワクチン開発の共同研究を行っている会社です。共同研究の研究成果報告をしてきました。到着後すぐに理事の人たちの前で1時間程度のプレゼンテーション、そして晩は担当者の方たちとお酒を交えてのディスカッション。とても有意義でした。

基礎研究と応用研究には大きな違いがあります。応用研究には応用研究なりの考え方研究の進め方があり、当たり前ですが企業との共同研究にはそれを踏まえた研究計画を求められます。

普段、基礎研究を中心に行っている身としては、このような応用研究に触れる機会は少なくいつも新鮮に感じます。基本的に、応用研究は「役にたつか立たないか」「現実的かどうか」で研究の価値が決まります。

企業の方とディスカッションするとき、たまにいつもの癖で学術的な面白さをアピールしてしまうときがあります。そうすると、皆さん目をキョトンとさせて、この人は一体何を言っているだ?というような視線を向けてきて、その場の空気がシラけてしうことがよくあります。それくらい彼らの頭の中に応用研究の価値観が浸透しているんです。

一方、基礎研究のモチベーションは「おもしろいかつまらないか」で決まります。つまらない研究には時間を費やしたくない、というの我々の頭の中に深く浸透しています。この対立軸、応用研究のものと異なるように見えますが、実は少し似ています。何故ならば、研究の多くは社会の役に立ってこそ興味深いと感じられるからです。

応用研究一辺倒では、予算人員規模を考えた場合、絶対に企業にはかないません。そして、大学は企業の下請けではありません。 だからこそ企業が決して手をつけない、応用を目指した基礎研究を行うこと。これこそが大学に求められていることなのかなと思っています。

翌日は朝から共同研究の打ち合わせ。その後、ワクチン製造工場見学、規模の大きさにただただ驚くばかり。帰りには讃岐うどんの店を3軒ハシゴしました。安くて美味しかったです。

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第一ビルの最上階からの風景。瀬戸内海が見渡せます。

 

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BIKENの商品一覧。

 

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受付嬢のお姉さんが、工場を案内してくれました。

 

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立派な建物でした。

 

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途中、丸亀駅で下車して、うどん屋さんをハシゴしました。

 

www.biken.or.jp