Morita Lab blog

研究室のニュースやトピックスなどを紹介します

2020.9.14-16 生化学会Web開催

今年はいろんな学会の集会が中止・もしくは延期になりました。そんな中で、我々が毎年参加している日本生化学会はWeb開催に。本来ならば皆んなで横浜に赴いているところを、今年はパソコンの前で聞いています。オンライン開催のメリット・デメリット様々ありますが、何を学会に求めるかによって人それぞれ違うと思います。単純に発表を聞いて勉強するだけなら、わざわざ会場まで行かなくて良いですしオンラインで十分かもしれません。でも、いろんな人と直接会って交流し、何気ない会話から得られる情報はオンライン開催には期待できません。若い頃は前者で十分でしたが、歳をとって同業の知り合いが増えてくると後者のようなコミュニケーションに価値を求めるようになりした。

本学会では、昨年に引き続き「オルガネラ境界膜を巡る宿主と病原体の攻防」というタイトルでシンポジウムをオーガナイズさせて頂きました。ウイルスはもちろん多くのバクテリアや真菌などの病原体は細胞の中に侵入してきます。細胞の中といってもエンドソームやリソソーム内腔ではなく、その膜を突き破ってさらに細胞質にまで侵入してきます。最近の研究では、この細胞質への侵入というイベントそのものが様々な細胞応答の引き金となることがわかってきました。ということで、オルガネラ膜を巡る病原体と宿主の攻防を”boundary dispute(国境線紛争)”と見立てて、私を含めて6名の先生方に講演頂きましたが、どの先生の発表も大変興味深いものでした。講演して下さった先生方と、共同オーガナイザーの感染症研究所の熊谷先生にこの場を借りて感謝申し上げます。

我々のグループからはM2の前田くんが口頭発表を。学生部屋でひとりで発表し、隣りのミーティングルームで皆んなで視聴するという、、前田くん発表お疲れ様でした。

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