Morita Lab blog

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新型コロナウイルス粒子形成の分子機構に関する論文が掲載されました

大学院生の三浦くんの論文がJournal of Virologyに掲載されました。ウイルスの構造タンパク質因子を発現させるだけでウイルスみたいな粒子が細胞から放出される実験系があります。そこにHiBiT tagを導入して高感度に検出できるようにした、というのがポイントです。これすごく重要でして、高感度で簡便に検出できるので、様々な条件や変異の影響を簡単にスモールスケールで気軽に実験できるようになりました。この論文で明らかにしたことはたくさんありますが、なんといっても、PDZ因子という宿主因子とEタンパク質との結合がウイルス粒子形成に必須であることを見つけたことではないでしょうか。現在、ここを標的とした低分子化合物の最適化を進めています。抗ウイルス薬への応用を目指しています。

昨年度は、修了生に留学生がいたこともあり、3人みんな修士論文を英語で書こう!そしてそれをそのまま論文として雑誌に発表しよう!というスローガンもと取り組んできました。そのうちの一つがこれです。残りの二つもなんとか論文として発表する予定です。しばしお待ちを。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov