Morita Lab blog

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2020.10.13 一歩前進することを期待する

血球計算盤に乗せた細胞の数を顕微鏡を使ってカウントするという作業は培養細胞を扱う人間にとって基本中の基本です。もちろん随分と前から自動セルカウンターなるものが存在ことは存じていましたが、もはや古い人間の部類に属する私は、そんなのはいらんと知らぬふりをしてきました。が、とうとう学生の声に推されて買ってしまいました。ThermoのCountess II。ただ、単純に細胞数をカウントするだけのマシンは導入したくなかったので、GFPRFPの蛍光を同時に測定することができるフィルターをオプションで付けてもらいました。これは使えそうです。なぜならGFPRFPを発現する細胞の割合とそれぞれの細胞の蛍光強度まで瞬時にカウントしてくれるわけですから。いつもだったら「だいたい50%くらい光ってます」という学生からの報告から「だいたい」という曖昧な表現が消えるわけですから。それは一歩前進と言えるのではないでしょうか。

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